The Negligible Lab

Astray in the forest of electrical and electronic circuits. Adrift in the gap between time and frequency domains. 独立独歩を是とする。

LTspiceのための単相変圧器モデル

はじめに LTspice XVIIにはいわゆる「変圧器」のモデルが用意されておりません。 2つのインダクタをschematic上に置き,それらの間に結合係数kを設定すると,変圧器として機能させることができます。 図1: シンプルな結合インダクタの例 さて,LTspiceで変圧…

移動平均フィルタとサンプル & ホールド

はじめに サンプリング周期がであるサンプル & ホールド(S&H)の伝達関数は,近似的に と書けることが知られています。 これは移動平均フィルタ(moving average filter, MAF)の伝達関数と完全に一致します。 何となくそうなりそうな気もしますし,本当にそう…

LTspiceによる電流制御のシミュレーション

はじめに 電圧形インバータを用いてモータを制御したり,系統連系したりする場合,電流制御*1が必須となります。 昨今はオペアンプ等でアナログ制御*2することは稀で, 制御ハードウェアとしてはマイコンやDSP (digital signal processor),FPGA (field-prog…

制御電源のLaplaceオプションの罠

Laplaceオプション LTspiceには ビヘイビア電源(B, Arbitrary behavioral voltage or current sources) 電圧制御電圧源(E, voltage-dependent voltage source) 電流制御電流源(F, current-dependent current source) 電圧制御電流源(G, voltage-dependent cu…

連続系の代表的な伝達関数の双一次変換による離散化

はじめに 連続系では1次遅れ要素や2次遅れ要素など,代表的な伝達関数というものがあります,例えば, などですね。 制御器やフィルタなどをもともと連続系で考えていた場合,マイコンやFPGAに実装しようとする際には離散系に変換する必要が生じます。 この…

LTspice用制御系ライブラリContraille開発中

Analog Devices社が無償で提供しているLTspice XVIIは回路シミュレータとして大変強力ですが,MATLAB/SimulinkやPSCAD/EMTDCにあるような「信号」という概念がありません。すべてが回路です。SimulinkやPSCADにあるようないわゆる「制御ブロック」を標準では…

最初の記事

はじめに 電気系の技術者として15年以上は生活してきましたが,自分の中に集積がないことに気が付きました💦 本ブログを通じて,学び直しながらoutputしてみようと思います。 試してみる ところで,はてなブログでは数式が書けたりするんでしょうか? おおっ!…